ヨガのスタイル
昨今ではいろんなスタイルのヨガを、世界中のヨガスタジオやスポーツクラブで習うことができますね。
例えばハタヨガは一般的に身体を使って行うヨガの代名詞のように使われていますが、通常ハタヨガと言えば、ゆっくりとしたペースでかつやさしい内容のクラスになっていて、基本的なヨガのポーズを習うには最適です。
一方、ヴィンヤサ・フローと言えばもっとパワフルなスタイルで、スーリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)という一連のポーズを、呼吸と合わせて行うことを基本にクラス内容が展開します。
ちなみにヴィンヤサとは、呼吸と動きをシンクロ(連動)させて行うことを意味しています。
また、アシュタンガはサンスクリット語で「8本の枝」(ヨガの8支則)を意味しますが、パタビ・ジョイス師によって世界中に広められたヨガスタイルです。
このスタイルはヴィンヤサと一連のポーズを常に同じ順番にて行うことが特徴です。
アシュタンガはポーズからポーズへ絶え間なく動いていくことを要求されるため、もっとも肉体を消耗するスタイルで、練習時は、体内に猛烈な熱が発生し、筋肉や内臓に蓄積された毒素を浄化する発汗作用がみられます。
パワーヨガはアシュタンガから進化したスタイルで、アシュタンガを基本にしていますが、毎回同じ一連のポーズをくり返すという特性はありません。
他に人気のあるスタイルと言えば、B・K・S・アイアンガー氏の教えをベースにしているアイアンガー.・ヨガでしょうか。
これはもっとも身体上のアライメントを重要視したスタイルをとっています。
アライメント、つまりそれは、ポーズより最大の効果を得ると同時にケガを避けるために、それぞれのポーズにおいて身体をより正確に位置づけしていくことです。
アイアンガーのクラスでは、ひとつひとつのポーズを長く保つことを強調し、身体をより正確なアライメントにもっていくため、俗にプロップと呼ばれるブロックやベルトといった道具を使う特徴があります。
これまでに説明したヨガスタイルは一般的にヤン(陽)スタイルと呼ばれ、体内に熱を生み出すことと筋肉を伸ばしたり、縮めたりすることを特徴としていますが、それに比べイン・ヨガ(陰ヨガ)は通常のヨガではあまり使われることがない靱帯や骨、関節までも含めた結合組織に働きかけることを目標にしています。
また、慢性のストレスを解消したい方にはリストラティヴ・ヨガが非常に効果的です。
寝ポーズが中心で、さまざまなプロップ(道具)を使って身体を楽にサポートすることにより、適度な刺激を与えてあげることと、リラックスすることを交互に繰り返し、心身ともにバランスが取れるよう導いてくれます。
さて、ヨガのスタイルをいろいろ説明してきましたが、これらは一部の例にすぎず、更に多くのスタイルが世界中で教えられています。一つ憶えておいていただきたいことは年齢、体格、生活スタイルや性格に拘わらず、誰にでもその人に適したヨガが必ず存在します!
さぁ、ヨガを始めてみませんか?
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